関節とは
関節とはなんでしょうか?
肘やひざ、肩、股関節などはイメージしやすいかと思いますが
もう少し詳しく今回は関節についてお話ししていきます。
関節はどんなつくりになっているのか
関節とは骨と骨をつないでいる部分です。
骨と骨のつながりかたはいくつか種類があるのですがそのうちの一つが関節です。
興味がある人はこちらをご覧ください。
骨とは骨って知ってますか?知ってます。という声が聞こえてきそうですが、首の骨や背骨、腕の骨など骨が組み合わさり身体を形作る骨格を作っています。ではその骨はどのような作りになっているか知っていますか?ここでは少し深く骨につ[…]
関節は骨と骨がくっついているのですが、
骨と骨が接している部分は片側が凸で片側が凹になってます。
この骨と骨のくっついている部分の周りは滑膜という膜で覆われていてその中は滑液という液体で満たされています。
これが関節の基本的な作りです。
ちなみに骨の凸側を関節頭、凹側を関節窩といいます。
基本的な作り以外に2種類の特殊な状態の関節があります。
- 関節包の中に関節内靭帯と呼ばれる靭帯が通っているもの
股関節や膝関節がこれにあたります。 - 関節包の中に関節円盤や関節半月と呼ばれる繊維軟骨があるもの
顎関節や胸鎖関節、肩鎖関節、手関節、膝関節がこれにあたります。
関節は計3つの形になります。
膝関節は2種類が組み合わさった形ですね。
関節の種類
関節はその形から6種類に分かれます。
- 平面関節
- 蝶番関節
- 車軸関節
- 楕円関節
- 鞍関節
- 球関節
平面関節
骨と骨が平面に近い形の関節です。動きの範囲は狭く仙腸関節や椎間関節などがこれにあたります。
蝶番関節
蝶番のように曲げたり伸ばしたりの一方向(屈曲、伸展)に運動が可能な関節です。指の関節(指節間関節)や肘関節、膝関節などがこれにあたります。(※ラセン関節といわれることもあります。)
車軸関節
ねじる動き(回旋)の一方向に運動が可能な関節です。上橈尺関節や下橈尺関節がこれにあたります。手のひらを上にしたり下にしたりするときに動く関節です。
楕円関節
骨と骨が楕円の形の関節です。手首の関節(橈骨手根関節)や中指の関節(中手指節関節)がこれにあたります。(顎関節や膝関節は楕円関節の一種で顆状関節ともいわれています。)
鞍関節
骨と骨が鞍の背面のような形をしている関節です。親指の関節(母指手根中手関節)がこれにあたります。
球関節
骨と骨が球の形をしていて動きの範囲がとても大きい関節です。肩関節がこれにあたります。(股関節は球関節の一種で臼状関節ともいわれます。)
捻挫や脱臼とは
捻挫や脱臼は簡単にいえば関節の想定した動く範囲を超えて動かした場合に起こる外傷です。
- 捻挫は関節面がつながっている状態
- 亜脱臼は関節面が一部つながっている状態
- 脱臼は完全につながっていない状態
です。
脱臼は捻挫や亜脱臼よりイメージしやすいかと思います。
捻挫は関節というよりは関節を支えている靭帯などの軟部組織を損傷することです。だから関節面はつながっているんです。
亜脱臼は脱臼しかけているということです。関節面の一部がつながっている不安定な状態なので、脱臼しやすい状態です。
肩や股関節は球関節なのでいろいろ大きく動く分関節としては浅く脱臼しやすいんですね。