骨とは

骨とは

骨って知ってますか?
知ってます。という声が聞こえてきそうですが、
首の骨や背骨、腕の骨など骨が組み合わさり身体を形作る骨格を作っています。
ではその骨はどのような作りになっているか知っていますか?
ここでは少し深く骨についてお伝えしていきます。

骨の仕事

骨には大きく4つの仕事があります。

  • 身体を支える柱としての仕事
  • 内臓など大切な器官を守る仕事
  • 血液を作る仕事
  • カルシウムを貯める仕事

です。

それぞれをもう少し細かく見ていきますね。

身体を支える柱としての仕事

一番基本的な仕事ですね。
身体を支える柱という仕事は。
身体の大まかな枠組みや支柱を作り身体を支えています。このおかげで私達は重力に負けずに生活できるんです。
全身の骨

内臓など大切な器官を守る仕事

一番わかりやすいのは肋骨ですね。
心臓や肺など大切な内臓を覆うように作られています。写真は肋骨、胸椎、胸骨を合わせて胸郭と呼ばれている部分です。
胸郭

血液を作る仕事

骨の中心には骨髄という組織があります。
この骨髄が新しい血液を作っているんです。

みふくろう
骨髄移植は血液を作れなくなってしまった骨髄の代わりに健康な人の骨髄を移植することで血液を新しく作れるようにする手術です。

カルシウムを貯める仕事

カルシウムが足りなくなると骨がもろくなると聞いたことはありませんか?
これは骨の仕事の中の”カルシウムを貯める仕事”の関係です。

カルシウムが足りなくなるとなぜ骨がもろくなる?

普段は

骨のカルシウムサイクル
簡単にですが図のような流れで回っています。
ところがカルシウムが足りなくなるとカルシウムが余らず骨は吸収して貯蔵できません。
そうすると骨はカルシウムを身体に補充し続けますが吸収できないのでどんどん骨の中のカルシウムは減っていきます。
結果、骨がもろくなってしまうんです。

成人の体内にあるカルシウムの量は体重の約1.5%といわれています。そのうちの99%は骨に蓄えられているというのですから骨からカルシウムが抜けていくのは重大事件なんですね。

全身の骨はいったい何個ある?

全身の骨の数は生まれたばかりの赤ちゃんと成人した大人で数が違います。
生まれたばかりの赤ちゃんは約350個、成人した大人で約200個程度といわれています。

これは成長の過程で骨がくっついていくためです。
また骨のくっつき方にも種類があります。

骨のくっつき方

骨のくっつき方は大きく4つに分かれます。

  • 骨性連結
  • 軟骨性連結
  • 繊維性連結
  • 滑膜性連結

です。

骨性連結とは

骨同士が骨によってくっつき大きな一つの骨になっているものです。
例えば成人の仙骨です。

仙骨は子供の時は5つの仙椎に分かれていますが、16歳くらいから徐々に融合していき大体30代前半で一つの仙骨となります。下の画像の赤い部分が仙骨になります。

仙骨
骨盤を前から見た画像です。
仙骨後ろ
こちらは骨盤を後ろから見た画像です。
軟骨性連結とは

骨同士が軟骨によってくっついているものです。軟骨の種類によって2種類に分かれますが
例えば頭蓋骨底や恥骨結合です。

恥骨結合とは骨盤の前側で恥骨をつないでいる軟骨部分のことを言います。

恥骨結合
骨盤を前から見た画像です。赤い部分が恥骨結合です。大体ですが黄緑色の部分は恥骨になります。
繊維性結合とは

骨と骨が繊維でくっついているものです。
例えば頭蓋骨など縫合と呼ばれるものもこれにあたります。

頭蓋骨
頭蓋骨に縫合は4つあります。
それぞれ①冠状縫合②矢状縫合
③ラムダ縫合④鱗状縫合といいます。
滑膜性連結とは

骨と骨が滑液と呼ばれる液体を滑膜と呼ばれる膜で包んでくっつけているもので
これが関節と呼ばれているものです。

骨がポキポキなっている?

整体などで矯正を受けたときにポキポキもしくはバキバキなど音が鳴ることがありますよね。
もっと身近な例だと
指を鳴らすとか腰をねじったときに音がなるとか。

そういった音は骨がなっているわけではありません。
大半は関節が鳴っているんです。

骨についてお話ししてきましたが
これはまだ骨の一部です。
より詳しい話になると専門的になってくるのでそれはまた別の記事でお話しします。

 

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