骨の中でも身体を支える中心となる骨。
それが背骨です。今回はそんな背骨についてお伝えしていきます。
背骨とは
背骨とは正式には脊柱(せきちゅう)といいます。
背骨は32~34個の椎骨(ついこつ)からなっています。
この椎骨は脊椎(せきつい)ともいわれ、柱のように連なっています。
この脊椎の柱ということで背骨は脊柱とも呼ばれるんですね。
どこからどこまでが背骨?
背骨はどこからどこまでのことをいっているのでしょうか?
背骨というくらいだから背中?背中~腰?
正解は・・・
首から骨盤までです。(ざっくりですが)
もう少し細かく説明すると
背骨は頸椎(けいつい)、胸椎(きょうつい)、腰椎(ようつい)、仙骨、尾骨からなります。
それぞれ
- 頸椎は首の骨で7個
- 胸椎は背中の骨で12個
- 腰椎は腰の骨で5個
- 仙骨は骨盤の真ん中の骨で1個
- 尾骨は仙骨の下についている骨で1個
計26個となります。
あれ?さっき背骨は32個から34個の椎骨からなるっていってなかったっけ?
と思われた人、鋭いですね♪
成長の過程で複数の椎骨がくっついて一つの骨になるために数が減って最終的に成人では全部で26個になります。
ちなみにくっついてしまうのは仙骨と尾骨です。
仙骨はもともと5つの椎骨だったのが16歳~34歳の間にくっついて最終的に一つに。
尾骨も3~5個の椎骨が胎児のときにくっついて一つになります。
背骨の役割
背骨は大きく分けて3つの役割があります。
- 身体を支える
- 体幹の運動
- 脊髄の保護
です。
身体を支える
人は直立するために背骨が柱の役割を果たします。
内臓は背骨の前側にあるために人は常に弁当売りのように腰を反らせる必要があります。
また、内臓を肋骨などで守るためにその部分は少し丸まる必要があります。
このために背中は軽く丸くなり、腰は軽く反るという緩やかなS字を描いているんです。
また、S字はクッションの役割もはたしています。ばねのイメージですね。
デスクワークなどで背中の丸まりが強くなり腰の反りが弱くなると負担は腰にぐっとのしかかります。
まるで大物が食いついた釣り竿のような感じで。
そうすると腰が悪くなっていくのはわかりますね。
体幹の運動
背骨は体幹を動かす時に軸となり大きな役割を果たします。
動きとしては前屈、後屈、側屈、回旋の4種類です。
それぞれ前屈はいわゆるお辞儀。後屈は後ろに反らす動き。側屈は横に倒す動き。回旋は後ろを振り向く動きです。
もし背骨が一つの骨だとしたらこれらの動きはできません。
椎骨が連結しているのでこういったいろいろな動きができるんですね。
脊髄の保護
背骨は中に脊髄という神経を通しています。この脊髄は脳からの信号を身体中に伝えるとても大切なものです。
事故などで背骨をけがして脊髄に傷がつくと傷がついた部分より下には脳の信号が届かないために麻痺などが起こったりします。例えば、下半身麻痺などです。
この大切な脊髄を守ることも背骨の大切は役割の一つです。ケーブルコードのカバーのような感じでしょうか?柔らかすぎかもしれませんが。
背骨について少しはわかってもらえたでしょうか。
知りたいことや気になることなど随時回答していきますのでお気軽にお問い合わせください。
お問い合わせの多いことがらは記事にしていこうとも思っています。