筋肉を部位ごとに少し細かくお伝えしていくシリーズです。
今回は頭、顔周りの筋肉いついてお伝えしていきます。
頭や顔周りの筋肉
頭や顔周りの筋肉は大きく分けると顔面表情筋と咀嚼筋に分かれます。
顔面表情筋とは
顔面表情筋は他の筋肉と違い骨と骨をつなぐのではなく骨と皮膚または筋肉と皮膚をつなぐ皮筋(ひきん)になります。
筋肉の停止が皮膚になっているという事です。
また顔面表情筋の場合、起始は頭蓋骨の場合が多いです。
この顔面表情筋が衰えると皮膚のたるみやしわなどが出てきます。
表情豊かな人や顔周りをよく動かす人が皮膚に張りがあったりしわや皮膚がたれたりしないのは
この表情筋をしっかり動かして柔軟だからです。
逆にいえば顔の皮膚のたるみやはり、しわなどはこの顔面表情筋をしっかり鍛えれば解消できるという事です。
顔面表情筋の種類
顔面表情筋を5つに分けてみていきます。
- 1つ目は頭の周りの筋肉です。
頭は後頭筋、前頭筋を合わせて後頭前頭筋と側頭頭頂筋からなります。
これらは帽状腱膜を中心に上から見ると頭のてっぺんでクロスして十字になっています。
- 2つ目は耳の周りの筋肉です。
耳の周りの筋肉は耳介筋(じかいきん)といって耳の上、耳の前、耳の後ろと3つあります。人はこの筋肉はあまり発達していません。
- 3つ目は目の周りの筋肉です。
目の周りの筋肉は目を閉じる眼輪筋、眉間を引き寄せる皺眉筋(しゅうびきん)があります。
- 4つ目は鼻の周りの筋肉です。
鼻の周りの筋肉は目の間を通り鼻の頭までつながり眉間を引き下げる鼻根筋、外鼻翼を閉じる鼻筋、上唇と鼻翼を引き上げる上唇鼻翼挙筋があります。
- 最後に口の周りの筋肉です。
口の周りの筋肉は口を閉じる口輪筋、上唇を引き上げる上唇挙筋と小頬骨筋(ちょうしょうこつきん)、口角を引き上げる口角挙筋と大頬骨筋、口角を外に引っ張ったりほほをすぼめる頬筋(きょうきん)、口角を外にひく笑筋(しょうきん)、骨格を引き下げる口角下制筋、下唇を下げる下唇下制筋、オトガイの皮膚を引きあげるオトガイ筋があります。
このように顔面表情筋は細かい筋肉が多く特に口を動かす筋肉が細かく多いです。
だから人はいろいろな言葉を話せるんですね。それに表情筋が多いから豊富な表情を作ることができるんですね。
咀嚼筋(そしゃくきん)とは
咀嚼筋とはその名のとおり噛むことに関係する筋肉の総称です。
よく知られている筋肉だと顎の咬筋がそれにあたります。
咀嚼筋の種類
咀嚼筋は顔面表情筋と比べて数は少なく、側頭筋、咬筋、内翼突筋、外翼突筋の4つになります。
それぞれ口を閉じる筋肉の側頭筋、咬筋、内翼突筋、逆に口を前に引っ張る筋肉の外翼突筋です。
咀嚼筋は口を閉じてすりつぶす動きになるので口を開ける動きは首の前側やあごの下の筋肉の働きになります。
最後に
頭や顔周りの筋肉について少しはわかってもらえたでしょうか。
よくわからない細かい筋肉がたくさんありましたね。
この筋肉はいろんな表情をすることで動かされ鍛えられます。
逆に、同じ表情が多いと使われない筋肉は固定され固くなっていきます。
ポイントは特に細かい筋肉が多い口周りをしっかり動かすことです。
よく言われるわざとらしいくらいの大きな口で発声練習などはとてもいいですよね。
筋肉が柔軟になればそこについている皮膚も動かされるので皺やたるみの解消にもつながっていきます。
毎日1~2分で健康的になりましょう♪